人事部長とかわいい部下のレズビアンの記録 〜パート2〜
「英里さん、教えてください」
「え、わたしが? 何をです?」
「部長の口説き方です」
「・・・😲」
「ごめんなさい。口説き方は冗談です。
でも、すんごく小難しい部長のことをよく理解してて、部長が求めることを先回りしてスラスラっとこなして。
僕らのときとは違って、部長は英里さんとおしゃべりしてるのがいつも楽しそうなんです。
女性同士なのになんか恋人同士に見えるくらいなんですよね。
だから、つい“口説き方”なんて言ってしまって・・・ゴメンナサイ」
「いいのよ。でもそんな見られ方してたんですね、意識したことなかったですけど」
「ボク以外にもいると思います、そういう見方してる人。
英里さんは部長の昔のことをご存じないかもしれませんけど、部長に昇格する前は、とても厳しかったというか。
人間的にはそんなことないんだけど、仕事、目標達成のためには厳しいキャラだったんです。
部長という立場になって、少しは丸くなられたっていうか、あ、体形じゃないですよ。
人間的な魅力が増した、という変化はあるんだけど、やっぱ簡単には近づけない、というか」
「特別なことしてるわけでもないんだけど、ね。
仕事は下手だし、たいして頭もよくないし。心がけてることって言ったら、相手を好きになることかな」
「え、好きになる?」
「ごめん、変な言い方して。仕事を好きになる、会社を好きになる、仕事のパートナーや上司を好きになる。
“好きになる”というより、魅力的なところを見つけ出すって感じかな」
「なるほど、好きになる、か。やっぱり英里さんと部長は恋人同士じゃないですか!
あ、ごめんなさい。また変なこと言っちゃって。
女性が女性を好きになるなんてこと、ないっすよね」
「あら、佐々木くん。それは間違ってるわよ。
女性が女性を好きになる、男性が男性を好きになるってこともあるでしょ。
佐々木くん、人事部の一員なんだから、LGBTのことをしっかり理解していないとダメよ。」
「あ、そうでした。すいません」
「いいのよ。佐々木くんって、まだ20代でしょ。人や物事の魅力的なところを探す営みって、自分自身が成長するプロセスでもあると思う。転職してると、そんな経験がわかるようになったのかもね」
「勉強になります」
「部長」
「デートのときは、『部長』はやめてって約束じゃない?」
「いえ、今日は部長と呼ばせてください。ウフフ
今日、ひろしくんが、『部長とえりさんは恋人同士だ』って言ってたんですよ」
「え、バレちゃったの? わたしたちのこと」
「そうじゃないんです。“恋人同士みたいだ”って」
「どういうこと?」
「部長がわたしと会話してるときって、いつも楽しそうだって。」
「あら、気をつけてたつもりだけど。そうだったのかしら?」
「佐々木くんいわく、昔は近づけないくらいな存在だったのに、佐藤さんは入社してから間もないのに、もう部長のココロをつかんでいるんじゃないかって」
「まあ ☺」
「デートのときに“部長”って呼ぶの、なんかドキドキする。
オフィスにいるときにいやらしいことしてるみたいで」
「やだ、だめよ会社では」
「わかってます💖」
★★★★★
パート1はこちらです。
「面接、とても素敵でしたよ」「あ、ありがとうございます。人事部長が女性だとは思ってなかったので、ビックリしました」「電話連絡なども私がやってましたのよ」「いや、電話連絡は女性でも、面接は男性の方が、と思い込んでました」「女性も活躍している会社ですからね」「そうですね、ほんとに今回そう思いました。確信しました」「佐藤さん、とても素敵すぎて、夢中になっちゃった」「ありがとうございます。」「社長も気に入...
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パート3(続き)はこちらです。
オフィスで繰り広げられるレズふたりと若手男子の3Pの宴 〜パート3〜
部長「だ、だめよ。ここは会社よ」英里「大丈夫、ここは給湯室よ」部長「誰か来るかも」英里「部長、不安なんですね。もう8時ですから、誰もが来ませんよ。」部長「もうダメよ。会社を出てから、ね。お願い、英里さん」英里「大丈夫ですって。部長ってこわがり? ウフフ。このスリルも興奮しませんこと?」部長「もう、いじわる。仕事のときはあんなに従順なのに、キスのときは攻撃的なのね」英里「だって、部長はネコでいらっし...
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